「お金と切手の展覧会」始まる、1億円の重さ体験コーナーも人気、近鉄百貨店四日市店

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 お金のつくり方や最新技術が分かり、体験もできる「お金と切手の展覧会」が8月9日、三重県四日市市の近鉄百貨店四日市店で始まった。年1回、全国1会場で開催し、今年は46回目を数えるが、三重県での開催は初めてという。8月15日まで、入場無料。【1億円の重さを体験できるコーナーは親子連れなどに人気=四日市市諏訪栄町】

 硬貨や勲章などをつくっている独立行政法人造幣局、紙幣、切手などを印刷している独立行政法人国立印刷局、印刷技術や製紙技術の振興や調査研究などをしている一般財団法人印刷朝陽会の共催。三重県教育委員会、四日市市などが後援している。

 会場では、古くからの貨幣や紙幣、国内外の切手の展示があるほか、紙幣の偽造を防ぐ最新技術の紹介、勲章の制作や紙幣で用いる凹版彫刻の実演、すかし彫りの基本が分かる紙すき体験、1億円の重さ体験など、子どもたちが楽しめるコーナーもそろっている。(これまでの紙幣が並ぶ展示)

 造幣局のエリアでは、飛鳥時代からの最古の貨幣とされる「富本銭」や豊臣秀吉の時代の金塊なども展示。硬貨のつくり方や、金属加工の熟練技術を用いた勲章の制作実演、東京五輪のメダルや過去の記念メダルなども紹介している。(メダルなどの展示)

 国立印刷局のエリアでは、お札の歴史が分かる展示や、2024年度上期発行予定の新しいお札について、デザインや偽造防止技術、世界の人にもやさしいグローバルデザインの工夫などを紹介。新紙幣に世界で初めて採用される3Dホログラムは、肖像が立体的な動画のように見ることができる。

 切手についても、日本のこれまでの代表的な切手のデザインなどを紹介。三重県にちなむ切手や、サッカーボールの革でつくった切手やチョコレートの香りがする切手など、素材やデザインが楽しい世界の切手も展示している。お札の制作に欠かせない凹版印刷の実演も見ることができる。(紙すき体験コーナー)