三重県四日市市、中国・天津市、米国・ロングビーチ市の高校生が一緒に環境について考える「地球環境塾」は、最終日の8月6日、四日市市立博物館1階の講座室で成果発表会が開かれた。8月1日の開講以来、企業や公共施設の見学を重ね、それぞれの国の取り組みなども知り、「環境のために、できることから自ら進んでやっていきたい」との前向きな発表になった。【グループごとに発表する高校生=四日市市安島1丁目】
コロナ禍を経て、4年ぶりに顔を合わせての意見交換になった今回。天津市から第42中学(日本の高校に相当)、ロングビーチ市からアーネストマクブライド高校、四日市市からは四日市高校と暁高校の生徒が参加。各市2人の6人ずつ2グループに分かれて発表した。
発表では、中国での異常気象、かつての大気汚染が排出削減の努力で改善されたことなどが紹介された。米国では、環境問題が長く政治化されて論争になっていたが、連邦政府の排出量削減目標の設定やエネルギー安全保障や気候変動対策を進めることも目的にしている「インフレ抑制法」の制定で大きく動き出していることなどが紹介された。
リデュース(減らす)、リユース(繰り返し)、リサイクル(再資源化する)の3Rを意識し、「食べるだけ買い、ごみを減らし、焼却コストを減らす」ことを意識したいとの発言もあった。家庭で電気のスイッチをこまめに切るなど、私たちができることはたくさんあり、さっそく実践していきたいとの意見もあった。