三重県文化会館(津市一身田上津部田)は、地域拠点契約を結ぶ新日本フィルハーモニー交響楽団と協同で、1年1市町、29年にわたって、三重県内各地で演奏会や楽器指導を行う「新日本フィルハーモニー交響楽団29市町巡回事業」に取り組んでいる。今年度は四日市で事業が展開されていて、1クールとして、6月17日には、四日市港ポートビル14階にある展望展示室「うみてらす14」で金管五重奏コンサートが開かれた。2クール、7月28日の四日市市市文化会館で開かれる展示棟ロビーコンサートの前に、演奏家や関係者が四日市市役所を訪問し、森智広市長に1クールの報告などをした。【表敬訪問の際、森市長の前で演奏を披露した演奏家=四日市市諏訪町】
1年1市町、29年にわたって、県内各地で演奏会や楽器指導を行う同事業。昨年の亀山市が1番目で、四日市は2市町目に選ばれた。さまざまなシチュエーションでプロの演奏家の音色を堪能できる。1クールの「うみてらす14」でのコンサートは、6月17日に金管五重奏による演奏が披露され好評だった。
2クールは、7月28日の四日市市文化会館展示棟で、開催中の「うるおうアジア展」の展示を前にしたロビーコンサート、同29日の四日市市茶室「泗翠庵」で弦楽四重奏のコンサートがある。ヴィオラの瀧本麻衣子さん、ヴァイオリンのビルマン聡平さん、ヴァイオリンの松崎千鶴さん、チェロの長谷川彰子さんによるコンサートで、4人が森市長を表敬。森市長は「1クールが好評だったので、楽しみですね」と話した。関係者によると、泗翠庵のコンサートは定員の10倍以上の応募があり、抽選になったそうで、「普段とは違う雰囲気で演奏を聞けるのは魅力」と森市長も期待していた。
表敬訪問では、4人による演奏も特別に披露され、森市長は「素晴らしい、音楽で四日市の人を幸せにしてほしい」と感動した様子だった。
3クールは、木管五重奏のコンサートで9月1日にすわ公園交流館(同市諏訪栄町)の「まちなかコンサート」、9月2日には「四日市市文化会館」の第2ホールで「フィナーレコンサート」が開催される。「まちなかコンサート」は無料で事前の申込制。「フィナーレコンサート」は全席自由の1000円。
申し込み・問い合わせは、三重県文化会館ホームページ (https://www.center-mie.or.jp/bunka/invite)、電話はTEL059・233・1122、または 四日市市文化会館TEL059・354・4501へ。また、来年度は、熊野市での巡回事業が予定されているという。