「録音します」と警告、特殊詐欺に効果、四日市南署などが録音警告機を紹介

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 「この音声は録音します」とアナウンスで警告し、特殊詐欺の犯人が電話をかけにくくなる自動通話録音警告機を、YouTubeの三重県警公式チャンネルが紹介している。四日市地区防犯協会と四日市南署などが作成した広報用の映像で、警告機は自宅の固定電話に外付けでき、四日市市では購入費用の補助制度も利用できる。【「つけると、どうなる?」で始まる広報用の映像】

 動画のタイトルは「つけると、どうなる?録音警告機」。4分ほどの映像で、アニメーションも使い、やさしく説明している。特殊詐欺の電話は、そのほとんどが自宅の固定電話にかかってきており、1人暮らしのお年寄りなどが被害に遭っている。(警告機がないと、犯人は電話でお年寄りらに簡単に接触できる)

警告機を付けると、犯人が電話をかけると「犯罪被害防止のため会話内容が自動録音されます」などのアナウンスが流れ、「録音されるとまずい」と考える犯人が自ら電話を切るようになる。この間、電話の着信音がしないため、だまされないという仕組みだ。(警告機があると、録音をいやがる犯人はあきらめる)

設置者のアンケートでは、警告機を取り付けてから、こうした怪しい電話が「減った」「ほとんどかからなくなった」という回答が合計で約90%にのぼったという。(警告機を付けた場合の利点をまとめると)

 四日市市では65歳以上の市民を対象に警告機購入の費用の半額(上限7000円)を補助する制度を実施している(申請期間は2024年1月31日までで、予算がなくなり次第終了)。

(画像は、いずれもYouTubeの三重県警公式チャンネルにある広報用映像から)