大四日市まつりの実行委員会が6月28日、四日市市総合会館であり、8月5、6日開催時のスケジュールやプログラムなど全体計画について承認した。初めてとなる鯨船八艘の勢ぞろいを実施することや、60回記念で公募したキャッチコピーを「還暦祭」とすること、踊りの時に使える手ぬぐいなど記念グッズをつくることも決まった。【60回目の大四日市まつりについて話し合った実行委員会=四日市市諏訪町】
会議には実行委員長を務める渡辺敏明・四日市市副市長、副会長を務める小川謙・四日市商工会議所会頭ら20余人の委員らが出席。企画検討委員会の川北悦男委員長から、まつりのスケジュール、記念事業などについて説明があり、全会一致で承認された。8月5日は踊りを柱に、6日は郷土の文化財と伝統芸能を柱にして開催される。
5日には、三滝通り会場でオープニングパレード、踊りフェスタなどがある。6日は正午ごろから鯨船の演技や勢ぞろいがあり、大入道など人気のからくり山車の行列もある。中央通り再編の工事に伴い、諏訪太鼓の演奏の中心会場は近鉄東口のシャンデリア広場付近から北口付近のふれあいモールに移るという。今年も近鉄駅西の市民広場で「みんなで楽しむお祭りひろば」が開催される計画だ。
企画検討委員会からは記念グッズづくりの説明もあり、こにゅうどうくんのデザインをあしらった手ぬぐいのほか、記念ボールペン、トートバッグなどの案も紹介された。初めての会場での販売を計画しており、三滝通りの本部付近に売り場を開くよう検討しているという。
キャッチコピーは、ホームページで募集し、180余の応募があった。「60回目」の節目を意識したものが多かったといい、「還暦祭」に決まったという。今年のまつりポスターなどでお披露目される。
会議では、暑い時期のまつりでもあり、熱中症対策としてミストシャワーの設置や消防本部による事前の道路散水などを準備していることが説明された。コロナ禍を過ぎ、観客増が予想されることもあり、現場の警備の再確認や警備員への事前教育の徹底を求める声もあった。