子育て世帯への独自給付金など計上、6月5日開会の四日市市議会に一般会計補正予算案など提案

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 三重県四日市市は、物価高騰の影響を受けている低所得の子育て世帯を支援するため、市独自の給付金などを盛り込んだ一般会計補正予算案を作成、6月5日開会の市議会に提案する。今冬の寒波による水道管の漏水や濁水で、利用者の過度な料金の上昇を減免するための経費などを水道、下水道の事業会計に計上した。【独自の子育て世帯への給付などを補正予算案に計上した四日市市=四日市市諏訪町】

 一般会計の補正の規模は26億4199万余円。このうち、国の住民税非課税世帯などへの物価高騰支援給付金や県の子育て世帯生活応援給付金、市独自の子育て世帯生活応援給付金関係で計13億129万余円を計上している。

 市の独自給付金は、国の給付金の対象者が約7850人と見込んでいるが、県の生活応援給付金の対象者は約2900人と見込まれるため、国の対象者のうち県の給付対象者に入らない世帯を市独自に救済する目的で2万円を約5150人分用意するという。議会で認められれば、7月末から8月の振り込みになる予定。

 補正予算案では、中央通り再編事業について、近鉄四日市駅前に設置する円形デッキ工事の市単独事業の費用9884万余円を含む4億3865万余円を補正額として計上、駅西側の市民公園の整備(茶畑を含む)の工事を一体的に進めるための2024年度までの債務負担行為として限度額2億6290万円の工事費を計上している。

 この冬の水道管破裂などについては、寒波が自然災害相当だったと認定し、漏水や濁水が凍結によるものの場合は水道料金、下水道使用料を減免する。破損による濁水が発生した場合は、水道料金の二分の一と下水道使用料の全額を減免する還付処理を行うなどの流れを定めるという。