三重限定作品も登場 田中達也さんの企画展 四日市市文化会館で開催中

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 ミニチュア写真家、見立て作家として活動する田中達也さんの作品を展示した企画「MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界」(三重テレビなど主催、四日市市文化まちづくり財団共催)が5月28日まで、四日市市安島の市文化会館で開かれている。【赤福餅にちなんだミニチュアも展示=四日市市安島】

 田中さんは鹿児島県在住の41歳。作品展が三重県で開かれるのは初めて。会場では、日常にある物を別の物に見立てたアート作品の写真パネル約100点、実物作品約50点を10ゾーンで見ることができる。田中さんの作品は2017年放送、有村架純さんが主演したNHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックで使用された。2011年から始めたインターネットで作品を毎日投稿する「MINIATURE CALENDAR」が人気で、インスタグラムのフォロワー数は約370万人いる。

 クロワッサンを雲に見立てた「クモワッサン」、アイスクリームと宇宙飛行士の「地球は甘かった」など、来場者からは「思わず笑ってしまった」という作品が並ぶ。三重県の土産物として人気の「赤福餅」でカーレースを見立てたり、コッペパンを新幹線に見立てた作品では、四日市の駅に市のマスコットキャラクター「こにゅうどうくん」がいるなど、三重県、四日市にちなんだ演出も楽しめる。


 
 田中さんは同展のコンセプトについて「自由な発想を楽しんでいた子どもの頃のように、視点を変えることで発見できる見立ての面白さ。そして大人になるにつれて忘れてしまった遊び心。本展をご覧いただいた後に、身の回りのものが、少しでも楽しく見えていると幸いです」とコメントを寄せている。

 開館時間は午前10時から午後5時、最終入場は午後4時半。第2以外の月曜は休館。観覧料は一般(大学生以上)1200円、小中高生800円。小学生以下の子どものみの入場は不可、未就学児は観覧無料。

 チケットは市文化会館窓口や三重テレビのホームページなどで購入できる。問い合わせは三重テレビ放送事業部TEL059・223・3380へ(平日午前10時から午後5時)。