ここ最近の暖かさで桜も咲き進み、週末には十四川、海蔵川など四日市市内の各所で花見がにぎわいそうだ。川島地区などを流れる鹿化川の桜並木も3月30日朝の様子で5~7分咲きになっており、満開まであとわずか。この日もウォーキングやサイクリングで散策を楽しむ人の姿が多く見られた。【4~5キロも続くといわれる鹿化川の桜並木=四日市市川島町】
資料などによると、1974年7月の梅雨末期の集中豪雨で,鹿化川を含む市内の中小河川が決壊、氾濫し、死傷者や1万7000戸を超す床上床下浸水が出る被害があった。1970年代末ごろに河川改修が完成し、その後、地元の老人会などの呼びかけでソメイヨシノが堤に植えられたという。
川島地区市民センターによると、堤を歩いて桜の本数を数えた人もいるようで、「1000本より多かった」そうだ。いわゆる「千本桜」で、「鹿化川の千本桜」と呼ぶ人もいる。
地元の人たちによる実行委員会が4月8日に桜まつりを開く計画で、手作りの品などを販売する準備もしている(雨天中止)。夜の飾りにと、ちょうちんなども取り付けてあるという。