生川正洋さんに紺綬褒章を伝達、個人で図書購入費1000万円寄贈に対し

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 四日市市立図書館の図書購入費に個人で1000万円を寄贈した生川建設(同市中浜田町)の代表取締役生川正洋さん(63)に紺綬褒章が授与され、3月23日、森智広市長から伝達された。子どものころに図書館によく通っていたという先代の思いを継いだ寄贈で、会社としても1000万円の図書購入費を寄贈しており、会社名義でも同じ褒章を授与されている。【森智広市長から紺綬褒章を伝達された生川正洋さん(右)=四日市市役所】

 伝達の場には廣瀬琢也教育長、磯村寿子副教育長も同席した。伝達のあと、森市長が「新図書館の計画も固まってきており、生川さんからの図書購入費は、市民にも子どもたちにもうれしいものです」と感謝の気持ちを述べた。

 生川さんの寄贈は昨年1月。生川さんによると、先代の父は8人兄弟だったため、子どものころは図書館によく通って本を読んで過ごしたという。「お前は子ども部屋まであるのだから、しっかり勉強しなさい、とよく言われたものです」とふりかえる。4月には会社創業100周年を迎えるという。(森市長(左)から紺綬褒章の伝達を受ける生川正洋さん)

 生川さんと生川建設の寄贈による本は、市立図書館のミニ展示コーナーで「生川文庫」として紹介されるなどしており、児童向けの本から、目の不自由な人の読書のために利用されている音声録音の「デイジー(DAISY)」まで、さまざまな本が購入されているという。