原画で楽しむ「へんしん」の世界 「イモムシ画家」桃山さん 四日市で原画展

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 四日市市在住で「イモムシ画家」として活動する桃山鈴子さんが4月5日(水)から24日(月)まで、同市松本の「子どもの本専門店 メリーゴーランド」内のTea roomで、昨年4月に刊行した絵本「へんしんーすがたをかえるイモムシ」(福音館書店)の原画展を開く。【原画を前にアトリエで絵本を手に持つ桃山さん、後ろにいるのは愛猫のサビちゃん】

 幼い頃から昆虫が大好きな桃山さんは東京都出身。チョウやガの幼虫「イモムシ」の美しい模様に魅了され、点描で作画するようになり、作品集「わたしはイモムシ」(工作舎)は、世界的広告賞「第101回ニューヨークADC賞」のイラストレーション部門でブロンズ賞を受賞した。また絵本雑誌「MOE」による「第15回MOE絵本屋さん大賞2022 ベスト30」の26位に入選、メリーゴーランドの「2022年度BEST10、絵本部門第4位」にもなった。

 「へんしんーすがたをかえるイモムシ」は顕微鏡や拡大鏡を使って実際の幼虫を細部まで表現した繊細な絵が、絵本を手に取った人を魅了する。原画展は、印刷では出せない複雑な配色や絵肌などを目にすることが出来る絶好の機会だ。出版後に東京、静岡、京都、埼玉で原画展を開催してきた。

 会場には約20点が展示される予定で、「原画そのものを見ていただける機会を作りたかった。直接感想を聞くことができるのも楽しみ」と桃山さん。メディアの取材は数々受けてきたが、自作の国蝶「オオムラサキ」の幼虫を模した面をかぶり、「イモムシ」に「へんしん」という演出も話題となっている。

 会期中の観覧時間は午前10時から午後5時。火曜定休日。ポストカードやZINEなどの販売もあり、期間中、「へんしんーすがたをかえるイモムシ」を購入した人には、アゲハチョウの特典ポストカードがつく。また、桃山さんが、在廊時は絵本にサインをもらえ、すでに絵本を購入した場合でも持っていけばサインがもらえるという。

 問い合わせはメリーゴーランドTEL059・351・8226へ。