市民緑地「リラッくす広場」が四日市市楠町に開園、梅の苗木に花、チューリップの芽も伸びる

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 三重県四日市市楠町南川に3月5日、市民緑地「リラッくす広場」が開園した。この日、地域の関係者ら約35人が集まって開園式をした。楠地区でも梅が楽しめる場所をつくろうと約20本の梅の苗木を植えたが、まだ人の背丈に届かない木の枝にも花がついた。約160個の球根を植えたチューリップ畑でも順調に芽が伸び、やがて色とりどりに咲きそろいそうだ。【「リラッくす広場」の看板に開園日を入れる地域のみなさん=四日市市楠町南川】

 

 広場は約700坪(2300平方メートル余)で、16本の南高梅やしだれ梅の苗木を植えた梅苑と、約80平方メートルの広さのチューリップ畑、夏に向けてこれから植える約100平方メートルのヒマワリ畑があり、サッカーやキャッチボール、自転車の練習などに使える十分な広さがある広場からなる。梅の木が大きくなれば実も採れそうで、秋の香りも楽しめるよう、チューリップ畑の横にはキンモクセイの苗木を2本植えた。(苗木にも幾つもの花が咲いた)

 市民がいろんな形で利用でき、災害時には一時避難場所や避難物資置き場にもなるようにと、地域の人たちが相談し、新型コロナの影響もあって動きづらいなかで手続きを進めてきた。地域の南楠鯨船保存会のメンバーたちが、祭りのあとの交流や地域貢献活動のためにつくっていた「龍神丸おっさんの会」(竹野成記会長)が中心になって、今回、広場の管理者にもなった。広場の看板には人懐っこい笑顔のおじさんの絵が描かれており、これは、龍神丸おっさんの会のシンボル的な人だった竹野正典さん(故人)をしのんだものだという。(梅の花が見守る中での開園式、広場の全景)

 市民緑地は、身近な民有緑地を子どもたちが遊んだり、様々な年代の人が憩える場にするため、土地所有者が地域での利用に同意した場合に、市が土地所有者と市民緑地契約を結び、整備と維持管理を地域団体に委託する制度。四日市市内には現在、10余カ所に市民緑地があるという。(芽が伸びてきたチューリップ畑)

 

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