ウクライナへ追悼と平和を求める灯、四日市で支援のチャリティイベント

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 ロシアによるウクライナ侵攻から1年が過ぎた3月4日、三重県四日市市の市民公園でウクライナを支援するチャリティイベント「Stand with Ukraine(スタンド・ウィズ・ウクライナ)」が開かれた。日中は音楽の演奏と支援金を送るためのバザーなどがあり、夕刻には犠牲者を追悼し、平和の訪れを願うキャンドルイベントがあった。【平和を祈ってともされた約360個の竹のキャンドルライト=四日市市安島1丁目】

 四日市市に住むウクライナ人のポノマリョヴァ・アンナさんと友人らが主催した催しで、昨年12月から本格的な準備に入り、SNSなどで賛同者を募ってきた。午前10時の開始時間には100人を超える人が広場に集まっており、楽譜も配られ、ウクライナ国歌をみんなで歌った。(鈴鹿市立神戸小学校・玉垣小学校合同バンドの演奏)

 音楽は鈴鹿市立神戸小学校・玉垣小学校合同バンドから始まり、ワンピースの映画主題歌「新時代」などを演奏した。続く四日市市立橋北中学校音楽部も軽快なリズムの「風になりたい」などで盛り上げた。夕方には海星中学・高校の吹奏楽部がジャズやポップスの演奏をした。(ウクライナカラーの品が並んだバザー)

 バザーには、青と黄のウクライナカラーで手作りしたアクセサリーや小物入れなどが並び、多くの人が買い求めた。売り上げは、ウクライナのゼレンスキー大統領が設立したファンド「UNITED24」に寄付され、人道医療支援に使われる。(火をともす中学生ら)

 午後6時ごろ、ウクライナの国の形に並べた約360個の竹灯篭のキャンドルに橋北中学校の生徒らが点火。アンナさんが「ロシア侵攻で約7000人がすでに命を失った。ロシア侵攻がなければ、この人々は普通に笑顔で毎日を過ごしていただろう」と語り、公園にいる200人余の人たちに追悼への参加を呼びかけた。ウクライナの鎮魂歌のメロディーが流れるなか、たくさんの人がキャンドルの灯を囲み、静かに平和を祈った。(メッセージを読み上げるアンナさん)