環境省職員らの「環境問題史現地研修」が2月16、17日の2日間、四日市市内で実施される。1日目は四日市公害などに関する講義や四日市公害と環境未来館の見学、2日目は企業の対応についての講義やコンビナート企業の見学などが予定されている。【資料を表示しながら講義をする京都橘大学の岡田教授=四日市市安島】
3年ぶりの実施となる同研修。四日市市地場産業振興センターで研修の説明などから始まった。はじめに四日市市の森智広市長があいさつ。2月11日リニューアルした四日市公害と環境未来館や、昨年は四日市公害判決から50年という節目だったことについて話したり、市内での市民団体による環境活動も紹介。今後の四日市の取り組みについて「環境先進都市を目指している」などと環境省の職員らに話をしていた。
1日目の研修は、京都橘大学の岡田知弘教授の講義から開始。四日市市の戦後の経済復興からコンビナートの成立、公害の発生などについて、資料を見ながら講義を聞いた参加者ら。「研修の中で現地を見学し、実際に空気を感じながら、四日市の環境について知ってほしい」と岡田教授は話していた。
続いて、語り部の谷田輝子さんの経験を聞き、環境改善の歴史の映像を視聴。四日市公害と環境未来館へ移動し館内を見学、1日目の研修を終えた。
2日目は企業にの対応についての講義や企業見学などが予定されているという。