3月に開館から8周年を迎える「四日市公害と環境未来館」が2月11日、昨年9月からの整備休館を終え、リニューアルオープンした。常設展示が変更され、環境改善への取り組みや、四日市の現在と未来を体験、体感できるコーナーなどが充実した内容となっている。【リニューアルした常設展示に設置されたタッチパネルモニター=四日市市安島】
リニューアルした展示では、中央にタッチパネルモニターが2台設置されたエリアでは、世界の環境に対する取り組みや日本、三重県、四日市市の取り組みを時系列でみることができる。また、四日市の市民、企業、行政の環境改善への取り組みや成果が年表形式にまとめられている。展示内容と連動したゲームやクイズに挑戦できるエリアでは、四日市の現在と未来をテーマに、市の環境計画で取り組む課題を体験、体感できる展示内容となった。
四日市公害裁判シアターでは、入口に裁判の解説を移設、追加され、より見やすいように工夫され、当時の写真が多く展示されている。情報検索のコーナーでは、証言映像が5件追加され、資料が検索できるパソコンも設置された。
リニューアル初日には、ペットボトルを使って風力発電機をつくる講座が開かれた。講座の冒頭では参加者と森智広市長が新しくなった展示を見学。講座冒頭であいさつをした森市長は「環境への関心が高まる中、四日市公害と環境未来館への注目も高まっている。歴史を踏まえ、課題に一つひとつ向き合って、取り組んでいきたい」などと話していた。
入館料は無料。開館時間は午前9時30分から午後5時。入場は午後4時30分まで。月曜休館で、祝日の場合は翌平日。問い合わせは四日市公害と環境未来館TEL059・354・8065へ。