地域に貢献したい 朝明高校ボランティア部

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 県立朝明高校(四日市市中野町)のボランティア部は、募金活動や駅の自転車置き場の整備などの奉仕活動を続け、地域とのつながりを模索している。【赤い羽根共同募金を呼び掛ける部員=四日市市中野町】

 1995年に同部は誕生。地域からの依頼を受け、小学生の登下校の見守り活動、高齢世帯の見守り訪問、振り込め詐欺防止啓発活動などを実施し、地域貢献を続けてきた。

 副部長の黒川颯太君(3年) は「ありがとうと言ってもらえる学校生活を送りたい」と思い入部するも、1,2年時はコロナ禍でオンライン授業になり、登校すらできないことがあった。イベントも次々に中止になり、思うような活動ができず悔いが残ったそうだ。

 現在、部員は33人。今年は通学で利用する保々駅の駐輪場の整備や、近鉄四日市駅前のふれあいモールで献血啓発活動をした。文化祭では赤い羽根共同募金の協力を呼び掛け、募金会場が人通りの少ない廊下だったが募金総額が7千607円になり、「文化祭を楽しむだけでなく、困った人への思いを持つ人がたくさんいる」と感じ喜んだという。

 黒川君は「後輩たちには少しずつ地域交流をしてもらいたい。高校生が協力できることがあれば、学校に連絡してもらえると嬉しい。世代を超えて交流を深めたい人にはお勧めの部活」と笑顔で語った。

 (2022年12月3日発行 YOUよっかいち第214号掲載)