三重県四日市市の諏訪栄町アーケードで10月29日、「四日市ふれあいフェスティバル」が始まった。商店街の一角にステージが組まれ、三重ホンダヒートとパールズの男女ラグビーチームがボール扱いの実技を見せ、四日市出身の俳優・ナレーターの高川裕也さんが、故郷を撮影場所にした初監督映画「GINAGINA」についてトークショーで語った。【男2人対女5人のスクラム勝負をする三重ホンダヒートとパールズの選手たち=四日市市諏訪栄町】
新型コロナの感染拡大で2年間できなかった「まちなか文化祭」、これもコロナ禍で開催が伸びた「がんばろう商店街」事業、それと、30日に初開催される「YEGまちなかマルシェ」が同じ時期に開催されることになったため、独立した3つの企画をまとめて、四日市の街をおおいに盛り上げようと考えたという。
国内トップリーグや世界で活躍しているラグビー選手たちは、ラインアウト、パス、タックルなどの実技で歓声を浴びた。クイズなど観客を巻き込んだ演出もおおいに受けていた。
高川さんのトークショーは、やはり四日市出身の落語家林家菊丸さんの総合司会で進行。子どものころの遊び場だった四日市港などを撮影場所に、自分の人生を投影できる作品にしたという。映画のタイトルは「まあ、それなりに」「えっちらおっちら」「ぼちぼちやろう」など様々なニュアンスがあるという四日市地方の方言からという。「四日市で生まれてよかったなと思うし、これからも四日市とつながっていたいと思います」と話していた。
ステージでは、四日市を歌詞に盛り込んだ弾き語りや、3人制プロバスケットチームのトークなどもあり、グルメやアクセサリーなど20店ほどのブースの中には四日市出身の漫画家矢田恵梨子さんの作品展示と即売もあった。
主催者のひとつ、まちなか文化祭実行委員会の久安典之実行委員長は「今年、開催できてよかった。四日市で活躍する人、四日市から外へ出て活躍する人、みんなが地元でふれあって、街がよくなっていったらいいなと思います」などと話していた。