四日市市の文化功労者表彰決定 1団体と2人の功績讃える

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 四日市市は10月11日、文化振興に貢献した団体や人を功労者として表彰する「令和4年度四日市市文化功労表彰」の被表彰者が決定と発表した。【活動年数42年の羽津郷土史と民俗研究会(画像は四日市市提供)】

 団体として、表彰を受けるのは活動年数42年の「羽津郷土史と民俗研究会」で、古文書の解読や羽津地区にある歴史的文化遺産の研究に取り組んできたという。また、郷土史誌「はづ」を刊行、地域文化の継承や地域の魅力再発見点で貢献が認められ、今後の発展と継続が期待されている。

 書道分野では同市北町の永井更生さん(87)。自己啓発として書道を学び、全国や県、市の展覧会で優秀な成績を収めてきた。四日市市美術展覧会の審査員を務め、展覧会の運営や企画など、書道の発展への功績から表彰を受けることとなった。

 伝統文化は、南納屋町鯨船保存会で、県指定有形文化財「明神丸」の維持管理や行事運営に70年以上携わってきた南納屋町の駒田英市さん(93)を表彰。鯨船の歴史や文化について講師を務めるなど周知にも力を入れてきた。伝統文化の保存継承に地道に取り組んできた功績が顕著なことが認められた。

 市の文化功労者表彰は四日市市文化会館(安島)が開館した1982年に始まった。今回で41回目となり、これまでに119人の個人、7つの団体が表彰を受けている。