3年ぶり防災訓練で災害に備え 四日市市の大瀬古町自治会

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 三重県四日市市日永1丁目の大瀬古町公会所で8日、同町自治会の防災訓練があり、町の親子や消防団員など50人余が参加した。新型コロナの感染拡大で市内の多くの地域で防災訓練が2年間開けなくなっており、この日の訓練も3年ぶり。住民らは久しぶりに消火器や可搬式消防ポンプなどの操作を体験し、気を引き締めていた。【リヤカーなどを使い、足腰の弱い人も一緒に避難できるよう訓練する住民たち】

 訓練では、参加者たちが公会所から近くの天白河畔公園へ避難の練習をした。足腰の弱い人も一緒に逃げられるよう、リヤカーなどを使い、避難経路の途中に危険な場所がないかも確認しながら歩いた。今回の訓練では購入したばかりのトランシーバーを初めて使い、川の水位の様子を公会所にリアルタイムで伝えることが可能になった。

 公会所に戻った参加者たちは、消火器や、公会所の倉庫に収めてある可搬式消防ポンプの扱い方も体験した。同町自治会の谷口啓会長は「新型コロナの影響で、例年の呼びものの炊き出し訓練は今年もできませんでしたが、そんななかでも、たくさん集まってくれました」と話していた。