四日市南警察署 生活安全課 新村幸治
今年7月末の四日市市市内におけるオレオレ詐欺をはじめとした特殊詐欺の被害件数はすでに15件(前年同期比+3件)、被害額は約4093万円(前年同期比+1925万円)と軒数、被害額共に増加しています。
昨年中、被害にあわれたきっかけが、犯人から固定電話に電話がかかってきたことによるものが8割を超えています。この傾向は、本年も継続しており、今年も7割を超える方が被害に遭われています。
また、依然として、被害に遭った方の約8割が65歳以上の高齢者となっています。
犯人から直接電話を受けないよう留守番電話や自動通話録音警告機を設置した場合、冷静に対応や判断が出来るため、被害に遭う可能性も低くなると言われています。また、留守番電話設定等をしていれば、犯人が諦めることも多いと言われています。
そこで、皆様には、固定電話の対策として、常時留守番電話を設定するか、残念ながら留守番電話設定が出来ない電話機であれば、数に限りがありますが、各警察署において貸出をしております自動通話録音警告機を利用していただきたいと思います。
また、固定電話に対する対策が出来ない場合でも
- 警察や市役所などを含め、知らない人からの電話に出ない
- 電話がかかってきて「お金がもらえる」「お金を支払う」話は、詐欺を疑う
- お金を支払う前に、必ず家族・警察に相談する
という点に注意をしていただきたいと思います。
相手はプロの犯罪者です。「自分は大丈夫」という思い込みはやめて、日頃からの対策が重要です。
※2022年9月3日(211号)発行 紙面から