四日市市は5月27日、同市の採用試験について、39歳から44歳を対象にした社会人経験者枠の試験を実施すると発表した。昨年、一昨年度と「就職氷河期世代」を対象にした採用試験を実施してきたが、市役所の採用でも特に採用が限定され、職員の年齢構成でも少ない年代となっているという。
社会人経験者採用は一次試験を9月18日に予定している。実施していた就職氷河期世代の枠が変更となり、対象年齢は絞られるが、定例記者会見で森智広市長は「新規採用をかなり絞っていた世代。市職員の中でも極端に少なく、対象年齢を絞り、組織内の均衡を図りたい」と話し、「民間企業などでした経験は市役所でパフォーマンスを発揮出来る」と期待していた。
また、昨年末に試験日程の見直しなどが発表され、事務職、技術職、保育教育職の統一試験を9月から6月に前倒しで実施へ。受験科目についても、記述式の教養試験を廃止し、一般的な公務員試験対策で受験可能となり、集団討論の廃止や、事務職に関しては録画面接を導入、人物重視の内容に変更した。
また、保育教育職の実技試験の見直しについても発表され、受験生の負担軽減を目的に、実技試験を5種類から3種類になる。技術職については、受験年齢の上限が変更、職種として、技術職(土木・建築・電気・機械)、保健師、保育教育職、学芸員、心理判定員、臨床検査技師、社会福祉士などが34歳以下から39歳以下へ変更となった。