運営していた公益財団法人が今年3月末に解散し、四日市市の運営となった「四日市市地場産業振興センター」(旧・三重北勢地域地場産業振興センター)で通称「じばさん」1階にある「名品館」が4月15日にリニューアルした。商品配置の場所などが変わり、地場産品の魅力発信の場として期待されている。
新しい売り場は、現在の什器や商品の配置を生かし、工芸品ゾーンと食品ゾーンを区別、商品配置を分かりやすく、回遊しやすい売り場空間を創出。隣接する商業施設「トナリエ四日市」との連絡通路から来る人が商品を目にしやすいようにレジの位置も変更された。特に、人の通りが多いレジ前中央スペースには、店舗の拠点となる売り場も新設された。また、ロゴ入りののれんや地場産品の広報物を設置し、地場産品を販売しているイメージをより押し出している。
リニューアルを記念して4月15日午前10時から記念式典が開かれた。市や地元産業の組合関係者らが出席。四日市市の森智広市長は「四日市に来た人にはもちろん、市民にとっても地場産品の魅力を再認識する場にしていきたい」と話していた。
市によると、名品館の年度別で売り上げは、2019度は7193万133円あったが、20年度には新型コロナの影響などで5778万3544円に落ち込んだ。また、レジ客数は2016年度には3万7984人(売上7549万8719円)あったが、2020年度は2万7387人まで減少していた。
※2022年5月7日(207号)発行 紙面から