猫2匹が一日社長・編集長に就任 会社貢献で辞令交付「スーパー猫の日」 三重県のユー

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 ニャンニャンニャン(222)の語呂合わせで、2022年2月22日は800年ぶりに6回も「2」が並ぶ“スーパー猫の日”。三重県でタウン紙を発行する株式会社ユー(本社・名張市南町)では、子猫時代から1階の社長室で暮らしている猫2匹が、一日社長と一日編集長にそれぞれ就任した。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/T_XPbG-pGa8)〉

 一日社長には黒猫の「みなみ」(9才、雄)、一日編集長にはトラ柄猫の「ジョージ」(8才、雄)が就いた。社員たちの前で則近優一社長が2匹に辞令を交付し、「よろしく頼むな」と声を掛けた。

 みなみは12年10月、生後間もなく会社の門前に捨てられていたところを女性社員が発見。全身ダニだらけで皮膚病も発症し衰弱していたが、則近社長や社員たちの手厚いケアで元気になっていった。動物愛護の啓発企画「みなみの日記」では“記者”として犬猫の殺処分ゼロを訴えた。名前は会社所在地が由来で、性格はやや神経質だ。

 一方のジョージは13年7月、同市の青蓮寺湖駐車場近の山から下りてきた所を則近社長が発見し保護。青蓮寺の響きと、同時期に誕生したイギリス王室の王子にあやかって名付けられた。穏やかで人懐っこく、みなみと共にラインスタンプ(http://www.you-media.jp/you-stamps/)のモデルになったり、コロナ禍ではネットニュースの題字横でマスク着用を呼び掛けたりした。

 2匹は24時間365日、常に本社に詰め、仕事に励む社員たちに癒やしを与え、来客者にも人気。そんな長年の功績が評価され、抜擢された。

 伊賀タウン情報YOUの2月後半号(814号、約7万部)の配布が始まる22日は、本社でちらしの折り込みや仕分け作業に当たる人たちを励ましたり、四日市支局の社員にもリモートでエールを送ったりした。ニュースサイトの題字には、この日限定で猫の肉球があしらわれた。

肉球があしらわれた2022年2月22日記念のロゴ

 2匹の名付け親で総務チームの上崎里美さんは「メンタルケアや社内コミュニケーションの活性化、動物愛護の意識付けなど、みなみとジョージの存在は会社にたくさんのメリットをもたらしてくれている。本当に無くてはならない存在」と語った。

 

 猫の日は、愛好家や業界団体が1987年に制定。2が6つ並ぶのは鎌倉時代の1222年2月22以来で、7つ並ぶのは200年後の2222年2月22日となる。