年明けからの新型コロナウイルス感染者の急増を受け、三重県は1月12日、県独自の「感染拡大阻止宣言」を発出した。1月末までの間、県民に向けては基本的な感染防止対策の再徹底に加え、生活に必要な場合を除いた県境を越える移動や、大人数・長時間に及ぶ飲食の自粛などを求めている。
12日朝に開かれた県の新型コロナ対策本部員会議の資料によると、直近の感染者には、年末年始に帰省などで県外を行き来したと考えられる事例が多く、変異したウイルスへの感染も従来の「デルタ株」から新たな「オミクロン株」への置き換わりも進んでいるとみられ、年明けには市中感染が疑われる事例も確認されている。
今回の宣言では、マスクの正しい着用徹底や手指消毒など基本的な感染防止対策を改めて呼び掛ける他、体調に異変がある場合は外出を控え、早めにかかりつけ医などに相談すること、無症状でも感染の不安がある人は検査を受けることなどを促している。事業者へは、感染リスクの高まる場所での対策を徹底し、勤務形態の工夫による接触機会低減などに努めるよう求めている。
県は新規感染者数が2日連続で17人以上となった今月8日、県の対策指針に基づき「感染拡大防止アラート」を発動し、県民に向けて基本的な感染防止対策の再徹底を呼び掛けてきた。