四日市市消防本部は昨年1年間に、管内(四日市市、朝明町、川越町)で発生した火災、救急、救助件数(速報値)を発表した。火災に関しては昨年より16件少ない74件で、1957年以降で最少の件数となったという。
住宅火災が全体の半数以上
発表によると、火災は建物火災が37件で全体の半数を占め、このうち共同住宅を含む住宅は23件。次いで、枯草やごみ集積場などの火災が24件あり、車両は12件、林野が1件で、船舶火災はなかった。月別の発生件数では2月が13件と最も多く、次いで11月の11件となっていた。発生が少なかったのは9、10、12月でそれぞれ2件となっている。
出火原因は、放火(疑いを含む)が9件で8年連続で最も多いという。次いでたき火が6件、たばこ、こんろ、ストーブが5件となっている。
火災による死者は前年より1人増え2人。負傷者は13人で前年より2人増えた。火災による損害に関しては、件数が16件減少し建物火災も13件減ったことから前年より損害額は大幅に減少する見込みだという。
救急出動は約800件の増加 救助も33件の大幅増
救急出動件数は前年より806件多い1万4409件で、急病による出動が9702件で全体の約7割を占める。次いで一般負傷(2024件)、交通事故(1058件)、転院搬送(1044件)となっている。急病は1972年以降、毎年連続して最も多いという。
救助の出動件数は163件で、前年と比較して33件の増加。事故種別では建物などの事故が昨年に続き67件で最も多かった。次いで交通事故(54件)、水難事故(9件)、火災(4件)という状況だった。