振り返る2021 四日市市の新型コロナ

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 「オミクロン株」が日本国内でも確認されるなど「新型コロナウイルス」の脅威は続いている。四日市市でも、今年は全国でも高い水準で感染者が増加した時期もあり、生活のあらゆる場面に多大な影響があった。

 四日市市では11月末現在で、2020年3月に市内で最初の感染者が確認されてから延べ3781人の感染が確認されてきた。今年は4月に急激に感染者数が増加、5月9日から31日まで、飲食店での酒類提供自粛や営業時間の短縮などが要請される「まん延防止等重点措置」が適用。6月20日まで延長されたが、県内の市町で措置期間が前倒しで解除される中、四日市では措置期間が続いた。

 その中、5月27日には市内の公共施設などを会場に、高齢者向けの集団接種を開始。順次、年代別に接種券が発送され、接種が進められたが、「予約が取れない」「サイトにつながらない」「電話がつながらない」などの混乱も生じた。6月からは市内を中心とした医療機関での個別接種も始まった。

感染爆発段階続く

 7月には16歳以上の幅広い世代に接種券の発送なども進んだが、8月に入ると、感染者数はこれまでにない勢いで増加。1日に発表された人数は最も多い時で、161人の感染が発表されたこともあり、8月27日から9月12日まで、政府から緊急事態宣言が三重県も対象区域となり、飲食店への時間短縮営業や公共施設の臨時休館、市内公園の大型遊具なども使用禁止となった。国の指標で人口10万人に対し、1日の新規感染者が25人以上の「感染爆発段階」を大きく超える状態が続いた。全国でも「第5波」が猛威をふるった。

 11月に入ると、市内の感染者数は激減。県外事例の2件を除くと、感染者数は0人だった。また、県内でも公表する県内の感染者数は新規感染者数「ゼロ」の日が続いた。

 新たな変異株「オミクロン株」も確認されるなど引き続き警戒すべき要因は多い。自治体でも、第6波を起こさない、起きたとしても小さく抑えるため、感染防止対策に取り組んでいくことが必要と注意を呼び掛けている。