1996年に安全で安心な地域社会づくりの推進を目的に、四日市市の富田地区に住む女性で設立された「地域安全すみれ会」(山崎幸枝会長)がこのほど、内閣総理大臣賞を「安心安全なまちづくり関係功労者表彰」として受賞した。活動開始から25年、「笑顔で」「できる時に」「気軽に」「いつまでも」をモットーに活動してきた。【受賞報告に市役所を訪問した地域安全すみれ会の会員ら=四日市市役所で】
同会は現在、老人会や保育園や幼稚園、小中学校やその他の団体から選出された女性98人で活動。2004年からは会員以外の保育園と幼稚園の保護者、約430人で結成された、徒歩や自転車などで、いつも道などを買い物などをしながら、見守る「ながらパトロール」を展開する「買物パトロール隊」の活動も開始。年に3回、「買物パトロール隊だより」を発行し、隊員から提出された報告を確認し、活動に生かしている。
また、道路や通学路で防犯上危険と感じる場所、青少年のたまり場となりやすい公園や空き家、路上駐車などについて調査し、「地域安全マップ」として富田地区に配布。また、毎月第2火曜日に「すみれサロン」を開催、高齢者が特殊詐欺や悪質商法などの被害に遭わないよう啓発している。
「これからも今まで通りの活動を続けていきます」と今後について話す山崎会長。25年間の活動を通じ、地域内で防犯に対する地域住民の意識の向上、若い世代と高齢者の交流が深まったり、子どもの危機意識の高まりなどに手応えを感じているそうだ。
市役所では四日市市の森智広市長に日ごろの活動などを説明。「地域に長年貢献していただきありがとうございます」と森市長は話していた。
買物パトロールだより第1号を手にする山崎会長