ケガ防止などのためヤクシカ角切り 南部丘陵公園の小動物園

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  南部丘陵公園南ゾーンにある小動物園で、春先から伸びてきたオスのヤクシカの角切りが10月6日、ヤクシカ舎であり、事前に貼りだされた告知などを見た来園者が見学する中、飼育員が作業をした。【ナッツを押さえながら角を切る飼育員=四日市市波木町の南部丘陵公園で】

 ヤクシカのオスは春先から伸びてきた袋角をはいで、枝角という鋭い角が出てくるという。繁殖期に入ると、オスの攻撃性が増すことから、シカのケガ防止や飼育員の安全を確保するため、角を切っている。

 同日はヤクシカのオス・ナッツ(13歳)の角切りをした。飼育員4人がナッツを寝転ばせ、3人が体を押さえ、1人が金ノコを使って角を切った。途中、体を激しく動かすこともあったナッツだが、飼育員から「大丈夫、もう終わるよ」などと声を掛けられ、約10分で作業は終了。2本目の角が切り落とされると、見学していた来園者には拍手をする人もいた。 

 切った角は乾燥させた後、小屋の外で展示される予定だという。