三重県は9月30日、県内男女11人(四日市市発表分3人含む)が新型コロナウイルスに感染し、29日までに5人の感染が確認されていた県内の介護老人保健施設で、県内112事例目のクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。伊賀・名張両市の新規感染者は22日以来8日ぶりに発表が無かった。県内の感染者は延べ1万4617人となった。
発表によると、感染者の市町別内訳は津市5人、四日市市3人、鈴鹿市、鳥羽市、亀山市各1人。このうち濃厚接触者・接触者だったのは5人。県内の入院患者は前日から16人減の78人で、重症者は前日と同じ4人。病床使用率は15・4%、重症者用は7・3%となっている。
クラスターが発生した県内の介護老人保健施設では、これまでに伊賀市の50代職員女性、名張市の30代職員女性、入所者の80代男性、90代男女2人が感染していた。同クラスターでは、検査対象となる188人(施設職員105人・入所者83人)すべての検査が終了し、陽性5人、陰性183人となった。
亀山市では10歳未満の女子小学生が感染。28日まで登校があり、同日の放課後に習い事に参加していた。現時点で濃厚接触者の同居家族2人、接触者の学校関係者45人(生徒34人、職員11)と習い事関係者6人が特定されている。
鳥羽市の40代医療従事者の女性は、21日に陽性となった10歳未満の女子小学生の同居家族。感染可能期間内での出勤はなく、濃厚接触者は確認されていない。