新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は8月25日、三重県を含む8道県を緊急事態宣言の対象地域に追加した。いずれも期間は27日から9月12日まで。三重県は酒類やカラオケ設備を提供する飲食店・カラオケ店・結婚式場に休業を要請するなど、県内全域を対象に対策強化する。
宣言では、酒類やカラオケ設備の提供をやめるか、元々提供していない飲食店・カラオケ店・結婚式場にも午後8時までの営業時間短縮を要請する。協力金は、売上高か売上高減少額を基に算出し、全県一律で中小企業は1日あたり4万から10万円(大企業は最大20万円)を支給する。
床面積が1000平方メートルを超える大規模商業施設などにも、午後8時(イベント開催時は同9時)までの時短営業を要請する。県民には同8時以降の不要不急の外出自粛を求め、企業には事業の継続に必要な場合を除き勤務の抑制を求める。
昨年は全国一律で緊急事態宣言が発令された期間があったが、三重県内の感染拡大を受けての発令は初めて。既に20日から「まん延防止等重点措置」が適用され、四日市市を含む17市町を重点措置区域に指定していたが、1週間で緊急事態宣言となった。