夏の甲子園出場をかけた第103回全国高校野球選手権三重大会は7月26日、四日市市営霞ケ浦球場で、決勝戦の津田学園対三重高校の試合があり、6対5で三重が勝利し、7年ぶり13回目の夏の甲子園出場を決めた。【最終打者を打ち取り、マウンドに集まって喜ぶ三重高の選手ら=四日市市営霞ケ浦球場で】
試合は津田学園の先攻、三重高の後攻で開始。先発投手は、津田学園は川瀬誠也君(3年)、三重は上山颯太君(2年)がマウンドに上がった。
1回に津田の1番、出口陽大君(3年、菰野中出身)が上山君の初球をたたき、ツーベースで出塁。3番神田剛志君の内野ゴロの間に出口君がホームインし、津田が1点を先制。もう1点追加し、1回表に津田が2点を入れたが、三重もその裏、津田の先発投手・川瀬君を攻め、すかさず同点に追いついた。
【1回表、初球を打ってツーベースヒットを放った津田の1番バッター出口君】
3回表に津田は1点を勝ち越す。三重はその裏、内野ゴロの間に1点を返し、同点に追いつくと、9番の服部優成君(3年、羽津中出身)がスリーベースを放ち、2点を入れ逆転、この回、さらに1点を追加し、6対3とした。
【3回裏、3塁へスライディングをする2点タイムリーを放った三重の服部君】
5回表、津田は5番・岩本瞬君(3年、富洲原中出身)のヒットなどで二死2、3塁のチャンスを作るも、上山君の力投に0点に抑えられた。三重もその裏、津田の2番手、伊藤達葵君から二死2塁のチャンスを作ったが、代打・渡邉光貴君(3年、三滝中出身)が三振に倒れ、追加点は奪えなかった。6回、三重は津田の3番手投手、上野準希君から2死満塁のチャンスを作るも、上野君が0点に抑えた。
【5回裏、代打で打席に立った三重の渡邉君】
7回表、津田は三重の2番手投手、辻君から3番神田君がスリーベースで出塁。打者・川瀬君の際にワイルドピッチで走者が本塁へ、1点を返し、6対4とした。なおも満塁としたが、この回は1点のみ。三重はその裏、同じく2死満塁のチャンスを作ったが、津田の上野君の力投に0点に抑えられた。
8回表、津田は2死1、2塁のチャンス。打者は4番川瀬誠也君に回ったが、三重の辻君の前に三振に倒れた。三重はその裏、無死1、2塁のチャンスを作るが無得点だった。
迎えた9回表、津田はこの回先頭の岩本瞬君がツーベースで出塁。代打の坂本樹君のタイムリーヒットで1点を入れ、6対5と1点差に。三重のマウンドには3番手、2年生の谷公希君(大池中出身)が上がった。さらに無死満塁としたが、9番上野君がサードゴロで併殺、二死2、3塁に。1番出口君がセカンドゴロに倒れ、試合終了となった。三重が接戦を制し、夏の甲子園への切符を手にした。
【9回表、代打・坂本君のヒットで5点目のホームを踏んだ岩本瞬君】
【最終打者を打ち取り、捕手の服部君と喜ぶ投手の谷君】