三重県は5月20日、県内で36人(四日市市発表分7人含む)の新型コロナウイルス感染が確認され、1人が死亡したと発表した。食事会をした鈴鹿・亀山市の男性計5人の感染が判明し、県内75例目のクラスター(感染者集団)に認定された他、陸上自衛隊久居駐屯地(津市)での訓練に参加した男性自衛官1人の感染が確認され、関係者38人の接触者調査が行われている。県内の感染者は延べ4617人、死者は99人となった。
発表によると、感染者の市町別内訳は、四日市市7人、いなべ・鈴鹿市が各6人、津市4人、菰野町と県外が各3人、名張・桑名市が各2人、伊賀・亀山市と朝日町が各1人。20日時点の県内の確保病床437に対する使用数は176、使用率は40・3%、うち重症者用は確保病床61に対し使用数11、使用率は18%となっている。
75例目のクラスターでは、16日に陽性が確認された鈴鹿市の20代男性(自営業)と食事会をし、濃厚接触者として検査を受けていた友人の20代男性4人(鈴鹿市3、亀山市1)が陽性となり、食事会に参加した5人全員が感染した。県では引き続き、5人の接触者調査や健康観察を行っている。
陸上自衛隊春日井駐屯地(愛知県)所属で、5月9日から久居駐屯地(津市)での訓練に参加していた20代の男性自衛官(県外在住)も感染が確認され、久居駐屯地の関係者ら38人が接触者調査の対象となっている。
17日に陽性が確認された、いなべ市の40代男性の接触者調査では、同居家族(40代女性)、職場同僚(40代男性)、別居親族(菰野町30代女性)各1人の感染が判明。更に、この同僚男性の同居家族3人(50代女性、男子高校生、女子中学生)も陽性となり、女子中学生の通う学校では生徒・教職員47人が検査対象となっている。
鈴鹿市の40代男性の職場同僚で、接触者として検査を受けた津市の40代男性も陽性と確認され、新たに職場関係9人の接触者が検査対象となっている。
※5月20日午後6時10分追記