三重県は4月16日、四日市市9人を含む10歳未満から70代の県内男女36人が新型コロナウイルスに感染し、4月上旬に陽性となった20代女性1人が、変異株に感染していたと発表した。従業員など3人の陽性が確認されていた、亀山市の自動車部品工場「株式会社エイチワン亀山製作所」では、新たに8人の感染が確認され、県は県内56例目のクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。県内の感染者は延べ3125人、変異株感染者は199人となった。
発表によると、クラスターが発生した工場では、亀山と鈴鹿、津市に住む10代から50代の男性8人が感染。すでに陽性が確認されていた3人と同じフロア内で同一の時間帯に勤務していたことから、調査を進めていた。同クラクターの検査対象者は調査中で、休憩時間中の移動などを考え、県では感染の可能性がある従業員らを幅広く調査する。現時点では100人の検査が終了しており、陽性11人、陰性89人となった。
四日市市では10代から50代までの男女9人が感染。20代男性は県外の専門学校に登校。40代会社員男性は、12日に陽性となった男性の職場同僚で、同居家族5人が濃厚接触者として特定されている。10代の男子中学生は6日から9日まで登校していたが、学校関係者などの濃厚接触者は確認されていない。
津市では他に、20代から70代の5人が感染し、このうち4人はすでに陽性が判明している感染者と接触があった。現時点で5人の濃厚接触者は特定されていない。
木曽岬町の10代男子中学生は、14日に陽性が確認された60代男性の同居家族。14日まで登校しており、接触者として学校関係者73人の調査を進める。
同日は他に、桑名市で4人、松阪市で3人、東員町、鳥羽市、伊勢市、鈴鹿市、菰野町、木曽岬町で1人ずつ感染が確認された。東員町の10歳未満の未就学女子は県内55例目のクラスター関係者。