創設34年で初の全国へ あがたミニバスケットボールクラブ

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 創設から34年を迎える「あがたミニバスケットボールクラブ」(石垣容子総監督)の男子チームがこのほど、3月28日(日)から31日(水)まで東京で開かれる「第52回全国ミニバスケットボール大会」へ初出場を決めた。【大会へ向け意気込む選手ら=四日市市水沢町で】

 チームには四日市、菰野の小学校に通う2年から6年生19人が所属。新型コロナの影響はチーム活動を直撃した。上半期の大会は全て中止に。「皆、真面目で素直。試合が出来なくても熱心に練習している姿が頼もしかった」と指導する石垣和哉コーチ(37)。昨秋、ようやく開催された公式戦は県大会。ベスト4に入り、全国大会出場チームを決める試合への出場権を手にした。しかし、当初1月に開催予定だった試合はまたも新型コロナの影響で延期に。中止の可能性もある中、「いつ試合が来てもいいように、今日で終わりですと言われても悔いがないようにやろう」というコーチの言葉に選手たちは奮起した。

 さる2月23日、秋の大会でベスト4以内に入った3チームで総当たりの試合が行われた。「いつ試合があっても勝つ」、その気持ちで挑んだチームは、コロナ禍で翻弄された1年を振り払うかのように2勝し、全国大会出場を決めた。歓喜の中、涙ぐむ選手もいたという。

 全国大会は、順位を競うのではなく、30、31日の2日間で3試合を戦う方式。キャプテンの市川翔己君(保々小6)は出場が決まった瞬間を「本当にうれしかった。監督、コーチへ恩返しができました」と振り返る。「皆仲が良い。全国では声を出して、全勝目指し頑張ります」と気合十分だ。

(2021年3月13日発行 YOUよっかいち第193号掲載)