通行人らに呼び掛け 春の火災予防運動

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 四日市市消防本部は3月2日、「その火事を 防ぐあなたに 金メダル」を全国統一防火標語に3月1日から7日までの期間、「春の全国火災予防運動」が展開されていることに関連し、近鉄四日市駅北口のふれあいモールや同駅東口のシャンデリア広場で街頭広報を行った。【通行人に啓発物品を渡す署員と四日市市消防本部のマスコットキャラクターのラブ=四日市市諏訪栄町で】
 
 春の全国火災予防運動は「住宅防火対策の推進」「乾燥時及び強風時火災発生防止対策の推進」「放火火災防止対策の推進」「特定防火対象物等における防火安全対策の徹底」「製品火災の発生防止に向けた取組の推進」「多数の者が集合する催しに対する火災予防指導等の徹底」「林野火災予防対策の推進」の7点を重点項目に取り組まれている。

 街頭広報では、署員や消防団の団員らが、「寝たばこ火災に気を付けて!」と書かれたクリアファイルや住宅用火災警報器についてのちらし、子ども向けの消しゴムなどの啓発品を通行人に配った。また、四日市市消防本部のマスコットキャラクターのラブも登場。啓発用のポスターを持って、火災予防を広報していた。

 発表によると、同本部管内(四日市市、三重郡朝日町および川越町)で昨年発生した火災は90件。発生があり、前年より2件減少。火災種別では50件で「建物」が全体の半数を占め、そのうち24件が住宅で前年より3件の増だった。また、「枯草やごみ集積場などの火災」が住宅の次に多く、車両火災が11件だった。月別では5月が11件で最も多かったという。

 出火の原因は「放火」(疑いを含む)が17件で6年連続最も多く、次いで「たき火」(8件)、「たばこ」(7件)だった。

【配られた啓発品】