話せる、つながる、友達ができるー。四日市市中川原の楠元涼子さん(43)は、自宅でベビーマッサージなどの教室や交流会を開いている。コロナ禍で、孤独を抱える母親が多いことを感じ、オンラインでの開催など工夫をし、保育士と5人の子育ての経験を生かし、お母さんたちをサポートしている。
10年前、第一子を妊娠中に夫の転勤で四日市に引っ越し。知り合いもいない親も遠方という頼る人のいない環境で不安や寂しさを感じた。保育園などの「お遊び会」に参加したが、輪に入っていくのが難しく、悩みを相談することもできなかった。
ただ、子育ては楽しく、より深く学ぼうと産後ケアや食育を勉強。5年前には保育士資格を取り、自宅で一時預かりサービスをするように。1年半前から、少人数制で離乳食などの教室や交流会を開き始めた。
コロナ禍の今年度はweb会議システムのZoomを使い、オンラインが中心。対面の場合は少人数で短時間を基本とし、参加者のマスク着用と空気清浄機を稼働させ感染対策をしている。
1月に自宅で開いた交流会では写真をデコレーションする講座が開かれた。参加した前田百合子さん(33)は「子どもと遊びに行きたくても人数制限がある場所も多く、思うように出かけることができなかった。今日は短時間でも受け入れてもらいうれしい」と話した。楠元さんは「寂しい思いで子育てしている人の役に立てたら」と語った。各教室や交流会の情報はブログ(https://ameblo.jp/noababyma/)で発信している。
(2021年2月13日付発行 YOUよっかいち第193号掲載)