三重県は1月21日、県内34人(四日市市発表分4人含む)が新型コロナウイルスに感染し、90代女性1人が死亡したと発表した。これまでに病院職員3人の陽性が判明していた津市の「特定医療法人暲純会 武内病院」では、新たに入院患者7人の感染が確認され、県内32例目のクラスター(感染者集団)に認定された。県内の感染者は延べ1882人となり、死者は25人目となった。
発表によると、県内32例目のクラスターで新たに陽性となった70代女性2人と80代男女5人は、すでに陽性が判明していた病院職員3人と同じ病棟で、7人とも接触者や行動歴はなかった。県では検査対象者として89人(職員56人、入院患者など33人)のうち、同日までに76人の検査を実施して66人の陰性を確認、残る13人の検査を進めている。
県内31例目のクラスターに認定された伊賀市内の企業では、新たに同市と鈴鹿市の2人が感染。同クラスターでこれまでに判明している感染者は計23人となった。
伊賀市の40代会社員女性は、17日から37度台の発熱が発生。20日に検体採取をしたところ陽性が判明した。女性は16日に飲食店のアルバイトのために外出し、濃厚接触者として関係者3人が特定されている。県外への外出や県外の人との接触はなかった。
同市では、18日に陽性が判明した50代女性の濃厚接触者として、80代男女2人の陽性が確認された。2人は無症状だが、県内の医療機関に入院しており、現時点での濃厚接触者は確認されていない。
同日は他に、津市、鈴鹿市、四日市市で4人、志摩市で3人、桑名市、亀山市、伊勢市で2人、尾鷲市で1人の感染が確認された。津市の10代男子中学生は18日まで登校しており、濃厚接触者として特定された学校関係者24人の検査を進めている。