報道関係者対象に現場見学会
四日市市は1月19日、集中豪雨などで多くの床上床下浸水被害が発生している鵜の森公園や浜田小学校、西浦通り周辺の地域を対象に進めている浸水対策事業である「浜田通り貯留管築造工事」について、昌栄町および十七軒町から鵜の森公園までの埋没深度地下40メートル、約1キロ区間を地下で掘り進めるシールドトンネル工事が計画通りに到達したとして、報道関係者を対象にした現場見学会を開いた。【貯留管内の国道1号線下にあたる場所で説明をする市職員と工事担当者ら】
地域住民向けの見学などを検討していたが、新型コロナ感染拡大の状況から断念したという。見学会では、はじめに市職員が事業内容について説明。その後は、地下を通る貯留管内を移動しながら、工事を担当する事業者らが、管内が地上のどのあたりにあたるかなどを話したり、工事の方法などについて話した。
昨年8月3日にトンネルを掘り進めるシールド機が発進、12月25日に鵜の森公園付近に到達した。仕上り内径4.35メートルの貯留管で、大雨の際は既設の下水道管からあふれる雨水を一時的に貯留することで浸水被害の軽減を図るという。
事業により、時間当たり50ミリの雨に対応しているものを、整備後は75ミリ相当に対応できるようになるそうだ。県内の公共施設としては最大の貯留量の貯留管で、埋設深度においては三重県内で最も深い貯留施設だという。市では令和4年度内の供用開始を予定している。