1月10日は「110番」の適切な利用を推進しようと、警察庁が1995年に定めた「110番の日」、三重県内の警察でも適性利用を呼び掛けている。【四日市南警察署の署員が描いたイラストで適正利用を呼び掛ける掲示=四日市市新正5で】
発表によると昨年1年間で三重県内の110番受理件数は約9万件で、そのうちの約2割が免許の更新に関する問い合わせなど緊急ではないものだったという。四日市南警察署(四日市市新正)では「笑えない本当にあった110番」と題し、実際にあった緊急ではない使い方をした事例をイラストで表し、署を訪れた人に見てもらうと1階に掲示している。イラストを作成したのは同署に勤務する女性署員。文章や口頭だけでなく、視覚で訴えるものをしようという話が署内であったという。イラストが得意な同署員に声を掛け、「笑えない110番」をより印象に残りやすくしようと、コミカルに表現されている。
「トイレが詰まった」「タクシーが捕まらない」「子どもが宿題をしない」「ハチの巣があるから助けて」など8つの事例をイラストとセリフで表し掲示。手続きなどと訪れる人が多い、1階に掲示され、また「110番は緊急通報専用の電話です」と赤字でメッセージも掲示上部分に貼り付けている。
事件や事故で110番通報をするときは、警察官が場所、状況などについて質問するので、落ち着いて答えることが重要だ。また、落とし物の届出、運転免許の更新手続きの問い合わせなどは、最寄りの警察署、または、平日の午前9時から午後5時まで、三重県警の警察安全相談電話「#9110」と「059-224-9110」で受け付けている。