最低気温が下がってきたことを受け、南部丘陵公園の小動物園で飼育されているカメたちが11月25日、冬眠の準備のため、春夏を過ごした池のある展示小屋から、落ち葉の敷かれた小屋へ飼育スタッフらの手によって運ばれた。毎年、えさを食べる量や行動力が徐々に下がるころから行われる恒例の「引っ越し」に来園者の注目が集まった。【小屋の中で落ち葉の上を歩くカメ=南部丘陵公園で】
飼育されているのはニホンイシガメ13匹とクサガメ1匹。ヤクシカなどと一緒に過ごした池のある展示小屋から、ケースに入れられ数メートル離れた冬眠用の小屋の中へ移動。中には、落ち葉が一面に敷かれ、カメは飼育スタッフの手によって小屋の中に放されると、落ち葉の上を歩き回っていた。すべてのカメが歩く様子を見て、「カメの行進だね」と驚く来園者もいた。
カメはしばらく落ち葉の上を歩くなどした後、下へ潜っていった。毎年、3月下旬ごろまでは冬眠用の小屋で過ごし、気温が上がってきたころを見計らって、池のある小屋へ飼育スタッフによって移動されるという。