「あれほど怖い夜はない」 伊勢湾台風殉難者慰霊献花式

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  1959年9月26日に伊勢湾台風に見舞われた四日市市では、110余名の尊い命と多くの住み家や財産が奪われた。災害で犠牲となった住民の冥福を祈る「伊勢湾台風殉難者慰霊献花式」が9月26日、同市富田一色町にある富田一色海浜緑地公園内の伊勢湾台風殉難慰霊碑前であった。【慰霊碑の前で献花し手を合わせる出席者の女性=四日市市富田一色町で】

 式には四日市市の森智広市長、四日市市議会の早川新平議長、富洲原地区連合自治会役員、遺族らが出席。はじめに出席者全員で黙とうをし、犠牲者の冥福を祈った。森市長は「犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます」などと追悼の辞を述べた。

 式では、出席者が順に献花をし、手を合わせ、犠牲者の冥福を祈った。遺族の女性の一人は「今でも9月になるとあの夜のことを必ず思い出す。あれほど怖い夜はない」と話していた。