新型コロナウイルス感染予防と拡散防止で開催が延期となっていた女子サッカー・なでしこリーグ1部の試合日程が発表された。今季開幕戦は7月18日で、伊賀FCくノ一三重はホームの三重交通Gスポーツの杜鈴鹿(鈴鹿市御薗町)でINAC神戸レオネッサと対戦する。キックオフは午後4時だが、開幕戦と第2節は無観客で実施する。【昨年11月2日のリーグ最終節対I神戸でシュートを放つくノ一の安齋結花(左)=伊賀市で】
リーグ1部は10チームがホームアンドアウェー方式で計18試合を実施。当初は3月21日から11月14日の予定だった。くノ一が本拠地にする伊賀市小田町の上野運動公園競技場には照明設備がなく、気温が高い夏場のホームゲームは照明設備がある市外の施設で開催する。1部の全90試合はインターネット動画投稿サイトの「ユーチューブ」でリーグがライブ配信する。
初戦直前の心境を聞く
今季リーグが当初より4か月遅れで始まる。自粛要請期間が明けた5月下旬にチーム活動を再開したくノ一。杉田亜未キャプテン(28)と大嶽直人監督(51)に初戦直前の心境を聞いた。
杉田キャプテン 「いいスタートに」
自粛中は開幕がいつになるのか想像できず、個人練習だけでコンディションを維持するのが難しかった。日程の発表を見て、「やっと始まる」という思いが一番。活動再開でサッカーができる喜びと楽しさを味わっている。チームメートの表情を見ても同じだと感じた。【インタビューに答える杉田キャプテン=伊賀市土橋のくノ一事務所で】
自粛期間の経験で結果的に結束力が高まったと思っている。開幕試合で戦うI神戸には昨季負けていないが、強い相手に違いない。構えずに先手を取りにいくし、チャレンジャーの気持ちでぶつかっていく。いいスタートにつなげたい。
大嶽監督 「最初にアクション」
試合ができることはすごくありがたいし、楽しみ。コロナ禍で選手たちはモチベーションを維持するのが難しかったと思う。しかし、全体練習が再開して、自粛中に与えていた個々の課題はちゃんとこなしていた。この経験によって自主性など精神的な成長を感じた。
試合では結果も大事だが、心を打つプレーやサッカーを見てもらいたい。タフでスピード感があり、相手がどこであろうと自分たちが最初にアクションを起こして試合をリードする。それが目指す姿だし、くノ一のスタイルだと思っている。