三重県四日市市は4月30日、愛知教育大学との間で相互連携に関する協定を結んだ。子どもの健やかな成長、教職員の資質や能力の向上など、教育の課題について両者が協力して解決をめざすという。
締結式が同日、四日市市役所であり、愛知教育大学から野田敦敬学長、杉浦慶一郎連携・附属学校担当理事、北川雄崇財務・学術部長が出席した。市教育委員会からは廣瀬琢也教育長、磯村寿子副教育長、稲毛弥生教育監らが出席、野田学長と廣瀬教育長が協定書に署名した。
専門的な知見を教育に活用し、子どもの健やかな成長、教職員の資質や能力の向上、学生の実践力の向上、現代的な教育課題に関することなどに両者が協力して取り組むという。
廣瀬教育長は「学校をめぐる環境は変化し、学力、不登校、教員の質向上など課題は多く、まさに教育の変革期にある。外部の新しい視点を採り入れて、課題解決への意見を頂くなど、こどもたちが未来を自ら切り開ける教育ができるよう、連携に期待している」などと話した。
野田学長は、約150年の歴史のなかで約7万人の卒業生を輩出してきたという教員育成の専門の力を活かしたいとし、四日市市など三重県出身の学生が三重県の学校でボランティアなどの実践活動をし、その経験から三重県内で教員になってもらえるようになることも望んでおり、今回の連携が、それらにつながることへの期待を述べた。