茶業の発展願う、四日市で新茶まつり、茶葉の天ぷらも復活、足見田神社

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【巫女に扮し、練習してきた「乙女舞」を舞う女の子たち=四日市市水沢町の足見田神社】

 三重県四日市市水沢町の足見田神社で4月27日、「新茶まつり」の献茶神事があり、茶業関係者ら100人ほどが茶業の発展を願った。今年も質のいい茶の出来が期待されているという。境内ではコロナ禍で自粛してきた茶葉の天ぷらのふるまいも復活し、参加者や訪れた近隣の人に歓迎されていた。

 初夏の好天に恵まれ、クイーン四日市などが分乗したオープンカーやトラックなどのパレードで新茶が神社まで運ばれた。その後、古式装束の人らを先頭に境内に運び込まれた。神事では、横山正純宮司が祝詞を奏上し、四日市茶業連合会の矢田宗久会長が茶壷に収めた新茶を神前に供えた。

献茶のため、茶壺を手に神前に向かう矢田宗久会長

 このあと、地元の小学生の女の子が巫女に扮して、この日のために練習してきた神楽舞の「浦安舞」「乙女舞」を舞った。横山宮司は神事のあとのあいさつで、先人のおかげで続いている茶業が今後も長く栄えていくよう、それぞれで尽力をしてほしいと願った。

 矢田会長の話では、今年の茶は、寒さもあったが、その後の天候はよく、質のいい状態で育っているという。連休明けころから収穫は本格化するという。境内では例年の新茶のサービスのほか、ほぼ5年ぶりという茶葉の天ぷらがふるまわれた。茶葉だけでなく、幾つかの山菜などもある立派な一皿で、多くの人が手に取って味わっていた。

茶葉だけでなく、さまざまな山菜が用意された天ぷらのふるまい

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