三重県は、昨年12月の経済指標による県内の経済情勢を発表した。生産、個人消費、雇用のいずれも前月と比較して足踏み状態で、「県内経済は弱含んでいる」としている。
生産については、鉱工業生産指数が4か月ぶりに前月比増となった。一方で、当月を含
む過去7か月分の数値を平均し、やや長期的な傾向を表す「7か月後方移動平均」では前
月からやや下回り、持ち直しの動きが「足踏み状態」にあるとみている。
個人消費については、百貨店やスーパーなど大型小売店について、販売額は前年同月比で2か月連続でプラスとなり、7か月後方移動平均でみても前月から上昇したという。その一方、自動車(新車)登録台数(軽自動車を除く)、軽自動車(新車)販売台数は前年同月比で5か月連続のマイナスとなり、7か月後方移動平均でみても前月から低下した。
住宅建設については、新設住宅着工戸数は524戸で、前年同月比27・2%減と、11 か月連続で前年同月を下回った。 こうしたことから、個人消費全体についても「足踏みの状態」としている。
企業倒産は15件、負債総額は15億3 0 0 万円、で前年同月比133・7%増となった。求人は有効求人倍率が1・13倍で前月と同数値。雇用情勢にも弱さがみられる結果という。