三重県の四日市市消防本部南消防署(南部分署)は3月28日、同市在住の横田修三さん(69)に消防協力者への感謝状を贈った。たまたま、前職で消火器を使う訓練もしていて、戸惑うことなく消火器で火を消すことができたという。
南消防署や横田さんの話では、3月10日、四日市市東日野2丁目で共同住宅の太陽光パネルとパワーコンディショナーをつなぐ配線から出火した。横田さんが見た時には、炎が50センチ余りになって、黒煙も上っていた。騒ぎに気付いて集まった人は多かったが、消火器を使おうとする人はいなかったといい、横田さんが近くにあった消火器を持ち出し、消し止めた。
横田さんは、工場でボイラーなどを扱う仕事をしていたため、消火器を扱う訓練も受けていたという。今回の経験から、「あらためて、地域の防災訓練などで訓練はしておいた方がいいと思いました。自分の安全を確保しながら火に向かうことも覚えます」なとと話していた。
今回、火災通報者の男性にも感謝状が贈られたが、この日の感謝状贈呈式は欠席だったため、南消防署が本人に届けたという。