小学生のころから連弾を続けてきた高校生2人が、第18回べーテン音楽コンクールの部門で第1位になり、3月19日、三重県四日市市の森智広市長を表敬訪問して報告した。小学生からのパートナーと息の合った演奏を見せた2人。家族から見ても、これまでの最高の出来だったという。
四日市南高校1年の水谷彩葉さん、桑名西高校1年の井上來海さんの2人で、家族と一緒に市役所を訪れ、森市長に表彰状やメダルを披露した。森市長に気持ちを聞かれ、水谷さんは「うれしかったです」、井上さんも「1位が取れて、めっちゃうれしいです」とはにかんだ。
コンクールは2024年12月26日に、東京都墨田区の曳舟文化センター劇場ホールであり、2人は「自由曲コース ピアノ部門 連弾C」の部に出場した。演奏したのは佐々木邦雄さんの作品「大洋の鼓動」。ゆったりと聴かせる中盤を、軽やかな演奏で弾む序盤と終盤が挟んでいる。小学生からの連弾の相手とあって、お互いの呼吸や音の切り替えへの反応もしっかりと通じ合い、1位の演奏につながった。
2人は四日市市の音楽教室で出会い、小学6年生の時には連弾で2位になったこともある。その時は、やる気まんまんの演奏だったそうで、今回、どちらかというと肩の力が抜けていて、それがよい結果につながったようだという。
「これから、何をめざしますか」と森市長に聞かれた2人は、1台のピアノを2人で演奏する連弾よりもレベルが上がる、2台のピアノでの演奏に挑んでみたいと話していた。