三重県四日市市菅原町の三滝川沿いに、すがわら「みどりのさと」市民緑地ができ、3月2日、開設式があった。桜やハナモモが植えられ、これからの季節、地域の人や通りがかった人たちの目を楽しませてくれそうだ。市によると、市民緑地はこれで12カ所目になったという。
市民緑地は、土地の所有者と市が契約して市民が利用できる緑地や広場に活用するなどの制度で、管理は地元の人たちに任される。今回は、地域の里山「大日山」の公園などを整備してきた「神前里山を守る会」が中心になって維持、管理していくという。
守る会の市民緑地代表を務める竹内清文さん(72)の話だと、約6年前、地元の緑化を進めようと、三滝川の「西野橋」近くの堤防などに桜約30本を植え、4年前にはハナモモ50本を植えた。2年前、市の支援もある市民緑地にしようとしたが、堤防には緑地の名前などを書いた看板が立てられないと指摘され、あらためて、堤防前の三角の形状の土地を所有者の協力を得て使わせてもらうことにして、今回の開設になったという。
開設式では地区の自治会の代表者らが、地域の自然を守る運動の広がりなどに期待するあいさつをした。守る会のメンバーでもあり、当初から堤防など土地の整備に力を尽くしている林崎克也さん、西林修さんの2人が看板の除幕をし、集まった30人余の地域の人らが拍手で祝った。
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地域では、毎年、花見の会を開いているそうで、子どもたちの遊び場としえも親しまれていきそうだ。市民緑地を見つけるには、西野橋のほか、菅原町交差点、緑の看板などが目印になる。