ヤングケアラーの取り組み、新図書館の立地など質疑、四日市市議会で一般質問始まる

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【一般質問が始まった四日市市議会】

 三重県の四日市市議会は2月20日、一般質問が始まった。在宅療養や、ヤングケアラーへの取り組み、新図書館の立地、保育園でのおむつのサブスクなど、幅広くやりとりがあった。

 この日は、いずれもフューチャー四日市の伊世利子さん、後藤純子さん、竹野兼主さん、加納康樹さん、村山繁生さんの5人が質問に立った。

 伊世さんは、誰もが尊厳を守られて生活できるよう、障害者への支援や在宅療養の課題などを取り上げた。相談窓口となる専門員が不足していないかとの問いには、市側は、全国的な不足のなか、隣接の自治体などと連携して確保に努めていると回答した。伊世さんは、人生の最期の時をどうするか、自己決定できる支援としての「わたしメモ」「これからノート」など、書いて残せるいくつかの手段も紹介した。

 後藤さんは、家族の世話などで自らの勉強や休息の時間が取れないヤングケアラーへの支援について質問。とくに、兄弟(姉妹)の世話を担っている「きょうだい児」の存在について、責任感や義務感から大人の期待に応えようとして無理をするとして、市の新年度事業での訪問支援などによる継続的な支援を求めた。

 竹野さんは、市立四日市病院の医療スタッフの充足度や看護補助者の確保などを取り上げ、若い看護師らが職場に定着できるよう努力を求めた。市の合併20周年記念で楠町で花火大会が開催されたことも紹介し、四日市港の千歳地区で復活する四日市花火大会を楠でも開催できないか、検討してほしいと求めた。

 加納さんは、石塚町の市営住宅の土地など、新図書館計画は新たに土地を購入するのではなく、今ある市有地で考えるべきではないかと求めた。市側は、石塚町は土地の広さは十分にあるものの、市が求めるコンパクトシティーやまちづくりの方向性とは異なり、学生や高齢者など誰でも行きやすい場所が好ましいことからも、新候補地としている市役所北で進めたいと答弁した。

 村山さんは、保育園のおむつに定額払いの「サブスク」を採り入れ、保護者や保育の現場の負担を軽くすべきではないかと求めた。市側は、保育園への聞き取りなどから、保護者によって利用頻度などが異なり、現場の負担や利用料への意見の調整などを考えると、現時点では難しいとの考えを回答した。村山さんは納得できないとし、子育て支援の方策として、何が有効か、検討してほしいと求めた。

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