「美し国三重市町対抗駅伝」が2月16日に開かれ、2連覇を目指し熱いレースを展開した四日市チームが総合3位(市の部3位)に、菰野町が町の部で準優勝(総合10位)と健闘した。
全国大会で入賞する中学生が名を連ねた四日市チーム。序盤から上位争いをし、各区間でそれぞれが安定した走りで、たすきをつないだ。今年の箱根駅伝に出場した山梨学院大学4年の土器屋快都選手が初出場でアンカーを務め、ゴールテープを切った。土器屋選手は「箱根駅伝終わってから、美し国駅伝に合わせて練習してきた。2位でタスキをもらい、いなべ市の選手に抜かされ、ハイペースについていけなかったが、引退レースで全力を出せて悔いはない」と語った。坂本温監督は「5区選手がケガで出れず、当日変更の選手が区間賞を取る健闘を見せたが、及ばなかった。ジュニア女子世代の強化を図り、来年から3連覇を狙いたい」と語った。
全国高校駅伝に出場した選手や、箱根駅伝に出場経験を持つ実業団ランナーがたすきをつないだ菰野町チーム。9回目の出場となったチームの大黒柱、伊藤秀虎選手(愛知製鋼)が、アンカーを務めた。伊藤選手は「実業団に入ってから調子が上がらず、故障明けで全日本ハーフの疲労もあったが、走り切れた。故障明けとしては、タイムに納得している」とレースを振り返った。山口徳之監督は「昨年で実業団ランナーが引退したが、それも想定し、チームを作ってきた。多くの選手が入れ替わる中、現役を引退した選手も、この駅伝に戻って調整してくれて嬉しかった。3区の岡島稜選手がいい走りをしてくれた。来年高校生になり成長してくれると期待している」と語った。
「美し国三重市町対抗駅伝」は今回で18回目で、桑名市が6年ぶり4回目の総合優勝を果たした。町の部は川越町が2年ぶり8回目の優勝。29市町とオープン参加の34チームが参加し、津市の三重県庁前から伊勢市の三重交通Gスポーツの杜までの10区間で42・195kmで競った。
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