特殊詐欺も交通事故もなくそう、お菓子で呼びかけ、北伊勢上野信用金庫菰野支店で2月14日

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【窓口で詐欺の振り込みを止めようと説得する訓練が行われた=菰野町宿野】

 特殊詐欺と交通事故をなくそうと、三重県の北伊勢上野信用金庫が2月4日、四日市西署に広報啓発に使えるお菓子200個を寄付した。新店舗になった菰野支店(同町宿野)で同14日、この菓子を配布しての呼びかけを協力して行う。支店では、新しい窓口やATMコーナーを使って詐欺の被害を食い止める訓練もした。

 贈呈式などがこの日あり、同信用金庫から磯部典亮常務理事、藤井良幸菰野支店長、西署から山本幸司署長、奥田祐三生活安全課長、森本祥紀交通課長らが出席した。磯部常務理事から山本署長に広報啓発お菓子の目録が贈られ、山本署長からは感謝状が手渡された。

感謝状を手にする磯部典亮常務理事(右から2人目)、山本幸司署長(同3人目)ら出席したみなさん

 磯部常務理事は「特殊詐欺は警察や行政だけでなく、今や地域全体での取り組みが必要になっている。少しでも防犯への意識を高められたらと思います」などとあいさつした。寄贈された広報啓発のお菓子は、町で「湯の花せんべい」などを製造している「日の出屋製菓」がつくった。せんべいの箱に「詐欺の電話には だまされませんべい!!」「ノーヘルは あきませんべい!!」などの言葉が書かれ、ユーモアとともに注意を呼びかけている。

ユーモアで訴える広報啓発のお菓子

 山本署長はお礼の言葉の中で、管内の特殊詐欺や交通事故の状況を説明。昨年は、特殊詐欺が11件8400万円の被害、SNS投資型ロマンス詐欺は5件で被害額1憶2600万円になったという。管内の交通事故も死者3人で、高齢ドライバーのからんだ事故の発生が続くなど、安心できない状況だという。

 贈呈式のあと、支店の窓口やATMコーナーを使って、詐欺の振り込みをしようとする人を思いとどまらせる訓練をした。最初は、やりとりに面倒そうな客も、何度も冷静に語りかける行員の説得に負け、被害が食い止められた。菰野支店の窓際の一角には、特殊詐欺に関する防止アイテムや手口などを紹介する広報チラシなどを置いた広報啓発コーナーも設けられている。

詐欺電話の対策アイテムなどもある菰野支店の広報啓発コーナー

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